ソーラーバッテリー

日本でもっともオフグリッド・車中泊ソーラーバッテリーシステムにたけている技術ノウハウの宝物庫

ソーラー用バッテリー選定の基本的な考え方

基本的な方針
1.リチウムイオンバッテリーは鉛バッテリーの半分の重さで軽量かつ、バッテリー容量の大半を使うことができるが、価格が鉛バッテリーの3倍以上で非常に高価なのとBMSによる充電管理が必要なので、一般人には取り扱いにくいため使わない。
 
2.サバイバル環境時に一番手軽に使えるのは、100年以上の運用歴史をもつオーソドックスな鉛バッテリーである。
 
3.鉛バッテリーを長持ちさせる使用方法は「常時満充電状態」であることである。そのため理想的には使用後は速やかにフロート充電レベルまで充電する体制であることが望ましい。
 
4.ディープサイクルバッテリーと自動車用バッテリーの2種類が一般的な選択肢となるが、ディープサイクルバッテリーは最大16Vでの充電プロセスが必要なことが多く、市販のPWMチャージコントローラーでは満充電ができない。ディープサイクルバッテリーを使用するには16V充電が可能なMPPTチャージコントローラーを使用するべきである。
 
5.ソーラーバッテリーシステムでシンプルかつ安価な運用ができるのはPWMコントローラーによる構成であり、それには最大13.6V程度で充電が完了する自動車用鉛バッテリーがいい。
 
6.複数の鉛バッテリーを並列接続することで使用できる電力容量を増やすことができるが、その場合は個々のバッテリーの容量が大きいものを組み合わせることが望ましい。
 
7.車中泊やキャンピングカーなどは、修理・メンテナンス・車検などでバッテリーの積み下ろしが必要になり、大容量バッテリーは重量が重たく取り扱いが大変である。大人一人で抱えられる限界は20キロ程度であり、このためディープサイクルバッテリーの場合M27MF程度、自動車用鉛バッテリーの場合125D31クラスが限界となる。